不思議の国のアリスを楽しむには音が重要だ
今回は世界でも知らない人はいないのではないかというくらい有名な作品「不思議の国のアリス」を読みました。
先に正直に言っておきますが、私の好みには合わなかったようです。あまりアリスが不思議な冒険で感じてるようなワクワクを体感することはできませんでした。
そこで、です。
サラッと私が気に入らなかった理由を紹介した後、もっと楽しめそうな方法を紹介していこうと思っています。どうぞ良しなに
なぜかアリスを楽しめない!
早速、私が楽しめなかった理由を紹介していきます。
まずひとつめは、物語に何度も出てくる詩の意味が分からなかったからです。
そしてふたつめは、登場する生き物たちの会話の意味が分からなかったです。会話のテンポはいいですがなんせ言っていることが理解できません。
以上、二点。私の楽しめなかった理由です。意味が分からない!!笑
不思議の国のアリスは「ナンセンス文学 - Wikipedia」の傑作と言われているそうです。
つまり、意味なんてない!
ですが、意味がないというわけで大ヒットするわけがありません。他にも魅力がないか探ってみました。
アリスの魅力は音でわかる!
アリスの物語の冒頭には小さなお話が書かれていています。
そこからはルイスキャロルが気分の良い昼下がりアリス達三姉妹にボートの上でお話を聞かせている様子が想像できます。
そこで考えたのですがこの物語の原文は日本語では通じない「言葉の響き」や「韻」を意識した文章になっているのではないかと思い当たりました。
そこで原文の一部を紹介します。
‘Twinkle, twinkle, little bat!
How I wonder what you’re at!’
You know the song, perhaps?”
“I’ve heard something like it,” said Alice.
“It goes on, you know,” the Hatter continued, “in this way:—
"Up above the world you fly,
Like a tea-tray in the sky.
Twinkle, twinkle——’”
これは、帽子屋と三月ウサギのお茶会で歌われた歌で皆さんご存知の通り「きらきら星」をもとにされた歌です。
韻を踏んでいますね。「bat」に「at」、「fly」に「sky」
英語圏では小さいころからこういった言葉遊びをするそうです。マザーグースなどはその代表ですね。想像しにくいようならラップを思い浮かべてみるのもいいかもしれません。
このように、小さい子でも特に難しいことを考えず、耳で聞いてリズムや韻を楽しむことができたり、一緒に口ずさんだり歌ってみたりして楽しめるということが多くの人を魅了したのではないかと思います。
アリスを楽しむなら英語で
「チカチカひかるコウモリさん
いったいどこにいるのやら
この唄、知ってるだろ?」
「にてるのなら、きいたことあるけど」
「つづきがあるよ、ね。こんなふうなの。
はるかなお空とんでゆく
銀のおぼんにそっくりだ
チカチカ ピッカピカ」
ちなみにこれは日本語版の歌です。やはりこれでは先ほどのような思わず口ずさみたくなるような雰囲気に欠けますね。
やはり、不思議の国のアリスを楽しむには英語で声に出して読んでみるのが楽しいかもしれませんね。また、英語の発音の時のリズムを掴むのにも役立ちそうです。私も試してみようと思います。
- 作者: ルイスキャロル,金子国義,Lewis Carroll,矢川澄子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1994/02/25
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